概要
炊飯器だけで料理することに意味がある
「飛瀬、炊飯器には、無限の宇宙レベルの可能性があるんだ」
そう言い切って背筋を伸ばしてスイッチを押す、小関と私の美味しい話。
肉じゃが、炊き込みごはん、いかめし、ジャーマンポテトにチーズケーキやちぎりパン。パスタのソースやパスタそのもの。
どんなものだって、炊飯器があればなんとかなるかもしれないじゃないの。
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富士見L文庫×カクヨム 美味しい話&恋の話 短編小説コンテストの、「美味しい話」部門にエントリー中です。
そう言い切って背筋を伸ばしてスイッチを押す、小関と私の美味しい話。
肉じゃが、炊き込みごはん、いかめし、ジャーマンポテトにチーズケーキやちぎりパン。パスタのソースやパスタそのもの。
どんなものだって、炊飯器があればなんとかなるかもしれないじゃないの。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!論題:宇宙の無限の可能性とは? ※「宇宙」と書いて「すいはんき」と読む
炊飯器クッキングを極めんと挑戦を続ける「私」と小関。
テンポのよい料理描写で、なぜチラリと小関を気にしたのか。
小関はこの部屋にいてはいけないのか? という不穏な想像は、
読み進めるうちにきちんと答えが出されていく。なるほど納得。
何てことないレシピを一生懸命に、且つ楽しく追究する。
ただそれだけのストーリーに、さりげなく描かれる2人の関係。
学生のノリが変わりつつある、それは前進なのか分岐なのか。
家電量販店で「私」が見出すのは、一体どんな結末なのか。
著者の作品は児童文学風の『ムギさんと僕』を読んだことがある。
夜毎、銀河鉄道の喫茶車両で手伝いをする男の子の掌編連作だが、
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