私はこの作品を通して、三人の人物を見ている。三重の層。大正時代に儚く生きた、金魚邸の果穂子。果穂子の日記を読み解く、図書館司書の六花。そして二人の話を綴る、作者のモノ カキコさん。果穂子と六…続きを読む
大机の裏にびっしりと書かれた日記。古い時代のものと思われるそれを書いた人物は一体誰なのか。なぜ、わざわざ机の裏に書いたのか。そんな疑問からこの物語は始まります。現代を生きる六花と大正時代を…続きを読む
一行目を目にした途端、これは好きだ、と直感しました。 ほんとうに力のある、そして好みにあうお話を見つけたときは、だいたいこのような天啓に打たれている気がします。 その直感に違わず、心を揺さぶら…続きを読む
魅力的な道具立て。ノスタルジックな大正時代。旧家の邸宅を改装した図書館。導入も秀逸。きっかけは誰もいない夜の図書館。閲覧用の大きなテーブルの天板の裏一面に書かれた文字。一体誰が書いたものな…続きを読む
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