悪夢の始まり

その人が僕に話しかけた日は忘れません


悪夢の始まりでした




「こんにちは、■■■■さん」


その顔はいつものように笑顔だけど目は笑っていませんでした


「あ、■■さんって人見知りですか?」


だめだ、この人と話したら飲み込まれる


「■■さん、大丈夫?顔色悪いよ」


どうしよう、どうしよう、殺される



怖い、怖い、怖い



なんでこんなに笑顔じゃないか


なんで僕は恐怖を抱いているのだろうか


なんで殺されるって思うんだ


なんで、なんで、なんで…


でも、本能が叫ぶ



この人は危ないって



僕がパニックに陥っていたら


その人は僕に静かにゆっくり近づいて




「大丈夫だよ、殺さないよ」




僕はバッとその人を見ると


その人は今まで見たことないような


にっこりと笑っていた


目も笑っていた


そして、僕はお腹にあったものを吐き出した






満面の笑みも気持ちが悪かった

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闇、病み、已む @nana___hasebe

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