私は貝になった

作者 黒蛹

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★★★ Excellent!!!

主人公は月を覚えているだろう。テンポはミデアムな印象で、スライドが小気味良く進む。主人公の貝の設定が、当然ながらユニークで特筆される。
サブ設定もたくさんあり、無視出来ない。手足が無いのに攻撃出来たり歩いたり出来、まるでテーマパークの魔法のようだ。
僕は主人公が陸に上がるところまでしか読めていないが、今後の進展にとても期待している。

★★★ Excellent!!!

そこのあなた。
おい、何いってんだとか突っ込まないで下さいよ。
本当に幼女と貝と本が旅する話なんですよ。
まぁ保護者としてやさぐれハンターが一人着いてきますが。
しかもですよ、本がインテリなのは何となく分かるじゃないですか?
実は貝もインテリなんですよ。
いやいや、嘘じゃないですから。
本当なんだから。
読んでみたら僕が嘘付きじゃないと証明出来ますから。
ちなみに80話位は読んで下さいよ。
3話なんかで止めたら本どころか幼女すら出てきませんからね。
ま、3話で止められないと思いますけど。

★★★ Excellent!!!

素晴らしい……そのひと言の異世界異種転生もの。美しい情景描写、テンプレだけど爽快なレベルアップ、残酷で泣ける展開。特に個人的には、主人公が「人化」しないのが高評価。誰かを命がけで守るという騎士道、それは誰よりも人間らしいという姿。そして貝の上に乗る幼きヒロインは、アフロディーテのごとく美しく成長するのか。

★★★ Excellent!!!

ありきたりの異世界転移世界ものかと思いきや転移したのが貝?

転移物に飽きた私に読ませるとは…作者…やるじゃねぇか…。

恐らく主人公が転移したのは2枚貝。蜆とか蛤ではなくて平べったいホタテの様な貝と睨んだ。

読んでいるとパカパカと泳ぐホタテの姿や、アサリがいっぱい入ったのパスタのCMが思い浮かんで仕方が無い。しかもただの転生に有らず、主人公の貝としての成長から目が離せない。

途中までしか読めていないけれど無性にハマグリとかホタテを炭火で焼いて食べたくなります。

主人公は無事に成貝になれるのか?アサリがいっぱいパスタが美味いと食べられてしまうのか?ハラハラの展開がたまらない。

★★★ Excellent!!!

貝原(←主人公)、貝になったってよ。
とか読むと言いたくなるこの作品!
転生先が異世界はテンプレですが、しかしこの作品は他に類を見ないほどに異色です。
何故なら主人公が貝に転生してます。
貝 に 転 生 し て ま す !!
うおお何て斬新なんだ……!と同時に、この貝ウケる~とか思いながら読み進めてしまいました。
弱き者から淘汰されるという自然の厳しさの中、色々と主人公の置かれる状況は切羽詰まっているのに、一人称語りがコミカルで物語が軽快に進んでいくのが楽しいです。
きっと「貝」だからこそ、可笑しみを感じるんだと思います。
幼女アクリルとのコンビも和みます。
この作品には☆がすでにたくさん付いてて既読の方も多いかと思いますが、まだの方は是非是非ご一読を!!

★★★ Excellent!!!

と、なるわ! 

ってなぐらい太閤さんもびっくりな、成り上がり物語。

現世で幸薄く最期まで報われることのなかった男が、異世界に転生した。
それはいい。そこまでは王道。

でも転生先が『貝』て……。

うおい! なんもできないだろ!www

ところがどっこい、地道に進化し続けていきます。
この地道な感じが本作の魅力。主人公と共にじわりと進んでいくうちに、
いつしか快感を感じてしまいます。

ゲームなどで育成ものが好きな人には、たまらない作品でしょう。

個人的には、作中ででてくるオリジナルな生物達の図鑑が欲しいよ!

★★ Very Good!!

かの名作『私は貝になりたい』を彷彿とさせるタイトルですが、中身は異世界転生モノです。
貝になったら「そうだ貝がいい。貝だったら深い海の底の岩にへばりついているから、何の心配もありません。兵隊にとられる事もない、戦争もない…」という状況になるかと思いましたら、現実はそうもいきません。恐ろしい生物たちが貝を狙って襲ってきます。
それは異世界でも一緒のようで、こちらの世界以上の凶悪なモンスターが次々と襲ってきます。モンスター以外に人間にも襲われます。やはり、貝になっても戦い続けるしかないのです。
しかしそこはそれ、異世界転生チートパゥワーで襲いくる敵を返り討ちにしていくのです。
それにしてもなぜ貝に転生なのか…カクヨムというところには次から次から油断ならない作品が投稿されますね…

★★★ Excellent!!!

冒頭にも出てくる『私は貝になりたい』を彷彿とさせる題名に、ふらりと読み進めれば、まさか本当に貝になってしまうとは。

主人公が貝だなんて、いったいどう話が進んでいくのだろうか……一抹の不安と共に読み進めていくが、それはあっさり晴らされることになる。

手に入れたスキルを活用し、捕食と狩りにより経験値を得てレベルを上げる……まさしく貝の世界のRPGだ。
それも、自然ならではと言うべきか、なかなかに厳しい野生の世界も垣間見られる。


そして物語は更に展開し……。


なにより、文章に読んでいて思わずくすりとしてしまうユーモアが含まれている。ファンタジーとしてもコメディとしても秀逸な作品。

★★★ Excellent!!!

 死んでしまった主人公を待ち受けていたのは、異世界での食うか食われるかの貝としての生活。

 殻があるからって無敵って訳じゃない、生きる為には食わなきゃならないし捕食される危険も当然あるわけで。しかし命がけでお気楽に、梅での生活を彼はエンジョイしていた。

 そんな彼が漁師に捕まり水揚げされてしまったのだが、ある少女と心を通わせ人間社会で生活する事になるのだが・・・・


 様々な思惑が錯綜する陸での生活――――

   食うか食われるだけだった海での生活――――


 果たして、彼にとって幸せな生き方はどちらだったのだろう?

★★★ Excellent!!!

王道(?)異種転生作品。
しかし、なぜ貝?

序盤の設定説明自体が笑いで構成されており、ぐいぐい引き込まれる。
だが、なぜ貝?

そして熱いバトル。知恵と勇気で敵を屠る様に、思わず手を強く握りしめる。が、そこで戦っている貝の姿を想像すると、またしても思う。
なぜ、貝なのか?

リアルな描写と、読者目線で非常に丁寧な文章で楽しみやすい作品です。
数々の異種転生作品を拝読してまいりましたが、ここまでニヤリとさせていただいた作品はなかなかありません。
みなさまにお薦めです。

★★★ Excellent!!!

ゲームとは労働と対価の連続である。

これって、すべてのジャンルに当てはまるのではないだろうか? RPGなら戦闘やイベントをこなし金や経験値、アイテムを獲得するが、SLGでは戦争に勝つことで領土を広げることができる。格闘ゲームなら勝利の先にある満足感。ギャルゲーではイベントCGの獲得と適切な選択肢の果てにある愛(笑)。

無論、現実も同様なわけで、ジムに通えば筋肉がつく。足しげく通えば飲み屋のお姉ちゃんと仲良くなれる。そして……仕事をすれば給料が貰える。

しかし、本作『私は貝になった』の主人公、貝原守が生前、置かれていた境遇は違った。彼はブラック警備会社に勤めていたが、給料はロクに支払われず、休憩時間すらない。辞めようにも上司に脅され叶わず……労働に対する対価が見合わない中、守は只々疲れ果て、“生まれ変わったら貝になりたい”と願う。それが、とある事件で現実になってしまう……

戦闘に勝利することでスキルと食事を得られる。まさにRPG世界のフィールドのような海中で守は生まれ変わった。生前、願ったとおり“貝”として……生き延びるため、彼は戦術と“新装”したスキルを駆使して、巨大な敵(怪魚とかw)に立ち向かう……

労働に見合った対価……例え死と隣り合わせであっても、それが得られるのなら海の中のほうがはるかに道理的ではないか……理不尽だった人間社会を経験していた守は次第にそう思い始める。

“一つだけ分かった事がある。この世界での貝暮らしは最高過ぎる。眠いと思ったら寝れば良いし、腹が減ったら適当に捕食して腹を満たせば良い。”

“自然界では当たり前かもしれないけど、法律を始めとする柵に雁字搦めにされた人間界では絶対に出来ない暮らしだ。ましてやブラック企業に勤めていた前世に比べたら、夢のようだと断言出来る程に幸せだ。”

という彼の思いは、人間を辞め、生まれ変わった先……つまり… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

貝になった。

正しくそのままの物語。
貝らしく、貝っぽく、貝として以外と楽しくファンタジーの世界で生きていく貝。
貝がゲシュタルト崩壊を起こしますが、もうほんと貝なんです。

貝であるが故か、なんだか応援したくなる。
深海に潜った気分で、貝の物語を堪能しましょう。

アイデアだけでなく、どうにもしまらない主人公の雰囲気が秀逸なタッチで描かれており、読み始めたら止まらなくなってしまった。

ぜひご一読下さい!

最後に一言。
ああ、貝ってそうだよね。案外強いのいるよね。

★★★ Excellent!!!

あまり異世界系の話を読まないのですが、今回縁がありまして、読ませて頂いた所、面白かったのでレビューさせて頂きます。

ゲーム形式で貝になった彼が生き残る方法を模索していく、というお話ですが、その方法に吹き出しました。

でも、力技でも面白ければ読者はついていきます。

是非、これからも筆者には頭をひねって頂き、サバイバルを追記していってもらいたいです!

是非、ご一読を!

★★★ Excellent!!!

貝が主人公って、どんな物語だろうと、最初は興味本位で読ませていただきました。
しかし、異世界転生ものとしてのストーリーが成立していて、主人公の活躍も楽しく読ませていただきました。
この着想力と小説として成立させる展開力、すごいな!と関心させられました。
みなさんも是非読んでみてください。
小説としての枠組みの幅が広がるかもしれません。
主人公の今後の活躍にも期待しています。

★★★ Excellent!!!

貝に生まれ変わった主人公が異世界の海の中で生きてゆくというサバイバルストーリーです。海の中のヒエラルキーでかなり底辺に属する貝は、生きてゆくだけでも大変です。そんな中、地道にレベルを上げてステータスをアップし、スキルを手に入れ、天敵に立ち向かっていきます。海の中だけど手に汗握る作品です。

★★★ Excellent!!!

貝なんですけどね。そんじょそこらの貝じゃないんです。
タイトル通り、貝になった主人公の成長物語が描かれるのですが、細部の設定が緻密で驚くほどに読み入ってしまう魅力があります。
ただのファンタジーじゃ物足りない! そんな貴方には文句なくオススメ出来る一作です!

★★★ Excellent!!!

有名な反戦映画が本当に実現しちゃったらどうなるの?
という着想にまず脱帽です。
いや、有名作品には欠片も似てないんですけどね、ええ。

貝という生態や、貝らしいスキルの数々をうまく筆記しているので、そこがまず面白いです。
今までいろんな物体に転生した作品を読みましたが、その中でもこれは良質の部類に入るのではないでしょうか。

少しずつレベルを上げ、貝の技を身に付けて、徐々に行動範囲を広げて行く様子は興味深いです。

これからどんな冒険が待っているのか。
ここはどんな世界なのか。
楽しみに読んでみたいと思います。