不思議と伝わらない

友人の悪女。
葬儀に出席したヒロインや、そして他の友人たち。

皆、それぞれが上部でシーチングしていた遺恨が、なぜか純粋に伝わらない。

主人公たちは、亡くなった悪女を心底恨んでいたはずなのに、純粋な憎しみだけが伝わってこず、他の感情を探してしまいます。

僕が木偶の坊で、他人の感情に鈍感だからという理由もあるかと思いますが、人間は喜怒哀楽の1つの感情だけを持つことが不得手なのだとも思います。

作者様にとっては不本意なことになってしまうかもしれませんが、主人公からは、悪女の友人に対する99%の恨みと、他の1%未満の、何か他の思いが伝わってくる作品だと捉えてることができました。

人間の感情は、時として自分でも正確に把握できない。
他人なら尚更ですよね。


にぎた