魅力的なキャラクターたちが次々に死亡フラグを立てていく……

よくある異世界転生ものかな?
異世界グルメものかな?
そんな風に思って読んでいる時期が、私にもありました。

この物語は、主人公とかかわった人間たちが、次々に魅力的な気高さを覚醒していく物語です。
凡庸な冒険団のリーダーだったヤサウェイは、英雄となって邪悪な女傑を退け、仲間たちの魂を救います。
そのうえで、主人公の擦り切れていた心を目覚めさせるのです。

そして、中盤の世界で出てくるメルクオーテとサクラ。
ツンデレ的なメルクと、どこまでも無邪気なサクラちゃん。
彼女たちの振る舞いが、どれほど主人公の救いになったでしょう。
その魂の輝きは、決して失ってはならないものです。
消させていけません。
そう、消させてはいけないのです。

この作者、読者が感情移入したキャラを殺していくことに定評があります。
みなさま、どうかこの小説を読んで、キャラクターたちを愛してください!
そして、大団円が訪れるように祈りを捧げましょう!

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