カクヨムに点在する純文学書きの星たちへ。

 私は純文学とギャグを書いているのですが、この論を読んでいて、書かれているのは純文学などの一般文芸の書き手へのメッセージなのだと感じました。
 そして、その内容を一方向的に仲間と思う、純文学書きの人にも読んで欲しい。それは複数の形を持って、書き手に力をくれるからです。
 朧に思っていたことを「実際にそうだ」と示したり、現状の分析から書き手がすべき努力の方向性をざっくりと表していたり、「仕事は辞めない方がいい」などの具体的なアドバイスがあったり。
 何より、創造主たる作者が自由な想像をしっかりして欲しい旨が、ジーンと響きました。自由でいいんだよね、と胸に手を当てます。
 批判的で危機の訴えのような文章なのに、「じゃあ、文学は私がやろう」と思わせてくれます。私はこの感覚が純文学書きの星たちにも、齎せられるんじゃないかと思うのです。
 是非、ご一読を。

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