全体的に出来がいい作品

主人公の料理関係(ほぼプロ並みの和洋中デザートまで何でも出来る)や何でも作れちゃう物作りに関してはご都合が良すぎる感じがするけど、各キャラクターの性格や世界観、ちゃんと伏線などもしっかりしていて途中で萎えずに一気に読めるいい作品です。

ただ1つ気になるのは、主人公に対しちょっと押し付け的な善意をしてたとある貴族の女性がやらかした1回目の後・2回目の後共に心配をし、あの時助けてれば・・・と悔やんだりするのに結局放置し、3回目の出会いはボロボロになっている状態で出会ってやっと助けた偽善者臭い主人公の対応。
主人公にはかなり仲のいい高位な貴族や王族などがいるのでそこに頼めば救いの手をもっと早く出せたのにそれをせず、ボロボロになるまで口だけ心配しただけで放置した主人公の残念さが引っかかる。

とてもいい作品で何度も読み直したくなる作品だけど、人によってはこの部分は嫌いそうな人は多いかも?ただ、この部分さえ読み飛ばしをすれば動物達も可愛いしそれ以外の部分も良く出来ており、何度も読み直したくなるかなり出来のいい作品です。