7錠
しばらくの間、抱きしめられていたが、彼はスッと体を離した。
私はなんだかとても残念な気持ちになり、彼ともっとくっついていたい衝動に駆られた。
初めて感じたこの感情は、おそらく恋だろう。
彼のことが好きなんだ。
私がそう思っていた時だった。
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「…好きだ」
彼が、じっと私を見つめながら告げた。
自分の耳に聞こえてきた言葉が、身体中に巡った。
気づいた時には、声を出していた。
「わ、私も!」
二人しかいない教室に、私の声がコダマする。
途端に、恥ずかしくなり、顔を下に向けた。
すると、彼は再び私を抱きしめた。
私はしばらくの間、真っ赤に染まる教室で彼の鼓動を聞いていたのだった。
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あれから私達は、付き合うようになり、後になって分かったことだが、彼は私のことを、ずっと好きだったようだ。
初めての恋。
鳴り止まない胸の鼓動。
私は感染されたのかもしれない。
それは恋の病、、、
Love Sickness
完
Love Sickness 雪美 @miu_19
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