7錠

しばらくの間、抱きしめられていたが、彼はスッと体を離した。


私はなんだかとても残念な気持ちになり、彼ともっとくっついていたい衝動に駆られた。


初めて感じたこの感情は、おそらく恋だろう。



彼のことが好きなんだ。




私がそう思っていた時だった。


____________________


「…好きだ」


彼が、じっと私を見つめながら告げた。


自分の耳に聞こえてきた言葉が、身体中に巡った。


気づいた時には、声を出していた。


「わ、私も!」


二人しかいない教室に、私の声がコダマする。

途端に、恥ずかしくなり、顔を下に向けた。



すると、彼は再び私を抱きしめた。




私はしばらくの間、真っ赤に染まる教室で彼の鼓動を聞いていたのだった。


____________________


あれから私達は、付き合うようになり、後になって分かったことだが、彼は私のことを、ずっと好きだったようだ。




初めての恋。


鳴り止まない胸の鼓動。



私は感染されたのかもしれない。




それは恋の病、、、



Love Sickness





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Love Sickness 雪美 @miu_19

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