「かかってこい! 相手になってやる!」

負けないための戦い、永遠の撤退戦を強いられていたラッキービースト達が、かばんちゃんという指導者を得て勝利のための戦争を始める。
今にも騎兵隊のラッパが聞こえてきそうな血沸き肉躍る――否、オイル沸き鋼鉄踊る戦の始まりを描いた叙事詩というべき作品です。
また、ラッキービースト達が記憶を共有していない理由にも極めて説得力のある(それも社会的な)説明を与えており、SF作品としての強度も非常に高い。
とても硬派な作品です。