これ以上の物語を知らない

自分は8歳のときに読書をはじめて、それから随分本を読んできました。
今では年間300冊ほど読みます。

その中で、最も影響を与えられ、最も愛している作品は、と尋ねられると、僕はこのサクラダリセットを挙げます。

読んだのが思春期であり、ちょうどいい年代だったという要因もあるでしょうが、そんな小難しいことは抜きにして、自分の中のすべてが、この物語を全力で愛している、と訴えかけてきます。

最後に、それは小説だけに留まらず、美術、音楽、演劇……あらゆる芸術や娯楽の中でも、僕は作者の河野裕先生以上の表現者はいないと思っている、と述べておきます。