静かな狂気から始まって、豁然大悟に至る話

 豁然大悟に至る話というキャッチフレーズが本当にキャッチ―か、それで読者が呼べると思ってるのかと言われると申し訳ないとしか言いようがないので、「入日ちゃんはかわいいぞーーー!」と叫んでおきます。

 「自宅警備員」という職業をゆでこぼさないように煮詰めて、そこに至る精神性を設定していくと序盤の物凄い静か、なんだけど狂気が発生していって、そこが大変好きでした。

 そんで物語というのはボーイ(三十路)がガールにミーツするところから始まるわけで、そこに出てくるのが入日ちゃんですね。かわいい。料理上手。遊園地デートもあるぞ。

 個人的には入日ちゃんとタッグを組んで悪(?)に立ち向かうバージョンも読みたかったですが、でも入日ちゃんとの出会いが日乃出くんをちょっと変えたことは間違いなくて、未来はどうなるのかなあと気になるエンドになってます。日乃出くんがもうすぐ誕生日なので、誕生日特別篇を期待しておきます(勝手)。
 
※主要な登場人物の名前を二人とも間違ってレビューを書いておりました。伏してお詫び申し上げます。