筆者さんが自分を見つめ、感情だけでなく、淡々と書かれていることに心を揺さぶられる。
私も加害者になるかもしれない、いや、加害者ではなかったか。子どもに対してではなく、今まで抱いた女性に強制したことはなかっただろうか。
誰にでも性欲はある。しかしながら、性欲を上手にコントロールできたであろうか。発散の為だけに誰かを使おうとすることはなかったであろうか。
現在、国会で性犯罪にかかわる刑法改正について閣議決定がなされたが、世間ではあまり話題にのぼらない。
日本では性イコールタブーの風潮が強く、性教育が遅れているような気がする。
このノンフィクションエッセイを読んで、性に対する考えを持つ入口になればと切に願う。
あなたが加害者になるかもしれない。あなたの子供が加害者・被害者になるかもしれない。あなたの好きな人が被害にあったかもしれない。