「シン・ゴジラ」との距離を測りかねているアナタに・・・♪

一体どれほどの人々が観て、何かしらを語り合ったかしれない映画です。


「シン・ゴジラ」を通じて目の当たりにした何かを、「映画という表現」結果への情報処理的解釈でも、稀代の映像作家としての庵野氏を個人情動的に評論として捉えようとする試みでもありません。

あくまで自分というフィルターを通して“語るべきものがある”と決意して実際書いてしまった、まずそこに敬意を抱きますが、
それら細大を要素として、あくまで『小生とシン・ゴジラ』というものを書き切っている所がスゴイと思います(*´∀`*)。



映画という多種・多彩にして多才な人々が集ったあげく形となった複雑極まりない “有り様” と、そう承知した上で、サンカク氏が時に行ったり来たり模索して書き貫いたのは、己が感じて思考したモノから最後までぶれない「シン・ゴジラ」への極めて冷静で、多様な、おちゃらけもありつつ大真面目な解釈です。

その確たる “視座” を、羨ましく思います。


一般には大風呂敷に対応できずw、かなり各論に走った意見が溢れる世評の数々に慣れてしまった頭を、整理するきっかけになるのではないでしょうか。

映像技術から物語性、SFとしての視点、演出、セリフ、観客たる個々の抱きそうな思索等に至るマルチ・テンタクルな “ことばと想い” の展開を、ぜひ楽しんでください。