「恋したい」

食堂でご飯を食べながら葵は呟く。

「まーた言ってるよ、この子。何とかしてよ真帆」

左肘をたてて頬杖をつきながら、携帯電話から目を離さずに会話を投げる菜摘。

「3ヶ月前に終わったばっかじゃん。そろそろ休憩した方がいいよー」

お弁当箱を丁寧に片付けながら、ゆるい口調で葵をなだめる。こちらも目を見ない。

「だって、恋してない時なんてなかったんだもん!」

「それがおかしいんだって」

「恋してた方が楽しいじゃん!」

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普通じゃなくて何が悪い @a-nyan

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