少女の強さと優しさに、心打たれる童話的作品。

 優しさだけでは、他人を救うことはできない。
 強さだけでは、他人を救うことは出来ない。
 しかしこの物語の主人公である少女は、どちらも持ち合わせている。
 童話的でありながら、この作者が得意とする「考えさせる物語」がきちんと成立しているところがいい。作者が言うには、あと一話で完結。早く少女の結末を知りたくて、我慢できずにレヴューを書いてしまいました。それだけ、この作者の作品は癖になる。