概要
村のはずれにあるそのお店に、ヨモギさんはいつもひとりぼっちで寂しそう。
ある日、小さな男の子が訪ねてきて……
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!誰かの声を聴けば、自分の声に気づく
"いなくなった人の声で電話ができる"
実際にこんな事ができればどれだけ有難いか、もし自分なら誰ともう一度話がしたいか、そんな事を考えながら読んでいました。
しかし、どれだけ人を救う事ができても自分は自分を救う事はできない。自分の本当に欲した事は自分で得る事ができず…。それは悲しい事かもしれません。
だけど、新しく思い出を塗り替える事はできるのかもしれません。思い出は、消えていくものではなく新しく塗り替えていくものだと、そんな風に伝わりました。
"誰かの背中を押す事が、自分の背中を押す事につながっていく"
短いながらも、濃い内容のメッセージが伝わってくる作品です。 - ★ Good!まるで星の王子様の一節のような物語
これは「誰かに校閲・しっかりとした(略」用の辛口レビュとなります。
心温まるストーリー。「大切なことは目に見えない」という星の王子様の1文のような物語でした。
特に子どもの描き方が良いですね。思わず萌えてしまいました。
問題点はまず、終盤のおばあさんのカタルシスが弱いところです。
何故人の声真似をしているのか? それが見えないため、ラストで想いが昇華されない。
もちろんヨモギさんの思いは描かれている。けれどそれは、ラストで「よかった」と想い涙を流すものではない。
涙を流した理由をもっと盛り込むことで、読者はもっとヨモギさんに感情移入をして、「よかった」の一言で強い感動を味わ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!心温まる童話。月並みな言葉しか思い付かない自分が悔しい。
映画「ツナグ」を連想した貴方(貴女)! 違いますよ〜。読んでみてください。あの映画とは少し違った感動を味わえます。
童話らしい独特の世界観を確立させています。でも、児童向け童話じゃないと思う。誰かと死に別れた経験を持つ幼児は少ないだろうから。これは大人向け童話だと思います。
大人ならばこそ、少しだけ勇気みたいな気持ちを貰える読後感が良いです。
作者へ)
コンテスト参加を知り、改めて読み直しましたが、私には大した指摘を思い付けませんでした。素晴らしい作品だと思います。強いて言えば、タイトルの「憂鬱」はニュアンスが違うかなと思いました。