誰かの声を聴けば、自分の声に気づく


"いなくなった人の声で電話ができる"

実際にこんな事ができればどれだけ有難いか、もし自分なら誰ともう一度話がしたいか、そんな事を考えながら読んでいました。

しかし、どれだけ人を救う事ができても自分は自分を救う事はできない。自分の本当に欲した事は自分で得る事ができず…。それは悲しい事かもしれません。

だけど、新しく思い出を塗り替える事はできるのかもしれません。思い出は、消えていくものではなく新しく塗り替えていくものだと、そんな風に伝わりました。

"誰かの背中を押す事が、自分の背中を押す事につながっていく"

短いながらも、濃い内容のメッセージが伝わってくる作品です。

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