少女たちの、恐ろしく美しい夜の散歩。恐怖を求めて。

一人で下校できないくらい、誰よりも恐怖を恐れる七子。
恐怖を求め続ける正木先輩は、美しい笑顔で、七子に付きまとう。

この世ならぬ幻覚を見る七子は、恐ろしいものに囲まれているのに。
それでも七子と正木先輩が過ごす夜は、とても美しい。
怖いのに、どこかで「羨ましい」と思ってしまいます。
こんな風に探検してみたかった、と。
(実際には絶対やらないけれど……。)

七子の家の、前の住人の頃からある物置でソレを見つけてしまったときから。
起きてしまった事件。
今までのままでは、いられなくなる。

かけがえのない日々だった。
間違いなく、友達だった。
残酷だけどこの上なく美しい、青春物語。

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