落ち葉道

 はらはらひらり はらひらり

 昨日の雨が枝を辱めてる

 道路に散らばる色付いた季節の風物詩

 

 無慈悲な車たちは無情にそれらを蹴散らしていく

 スケジュールに追われるスーツ男たちはそれに気付かない

 道行くネコたちだけがその景色を楽しんでいるみたい


 自転車の老人 散歩を楽しむ御婦人

 無邪気に走る子供たち ベビーカーを押すママさんたち

 人それぞれにこの景色は違って見えるのだろうけど


 はらはらひらり はらひらり

 はらはらひらり はらひらり

 そうして黄色く埋まっていく


 遠くの山々も燃えているよ

 季節の変化にビンカンな彼ら

 隣の犬も尻尾を立てて眺めてる

 って言うのはさすがに思い込みかしら


 少し冷たい風がさっきから

 もっと少し冷たくなって

 いつまでたっても黒いままのカラスがまた

 自分の住処の山に帰っていく

 あの紅く燃える山へ帰っていく


 仕事の終わった帰り道

 すっかり掃除されて歩道はキレイになっていて

 見上げればすっきりした枝の間からお月様が笑ってる

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にゃべ♪の適当詩集 2007 にゃべ♪ @nyabech2016

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