アニメが気持ち悪くて話が入ってこず三話切りして「原作はどうなんだ?」と読み始めたら案外ありきたりでありつつも社会派なお話。
以下はweb版が完結していないことを含めたものです。
内容をザックリ言うと、
親切な男性「吉田」がフラれて塞ぎ込んでいるときに悩みを抱えた神待ち女子高生「沙優」と出会い同棲し、吉田の人間関係などを通じて沙優が悩みや今までの行動から起きる問題に向き合っていき、吉田も沙優に一人の男として向き合うようになる。
という普通も普通なお話。
本当に普通なのだけれど、こういう話がweb上で有名なのはかなり希少。
作中人物の心理描写もしっかり描いていて、「こういうキャラなのか」と分かるのも高ポイント。
気になる点は、吉田の行動が短絡的な部分が見えること。なにも考えてないことは作中で指摘されているけど、それにしても考え無しすぎてツッコミどころが多すぎる。
また、親切な男性から始まっておきながらも話が進むに連れて物語の中核が女子高生に刷り変わっていて、始まりと予想される着地点が大幅にズレていると感じる。
一番最初に沙優の独白を挟んだりして、「沙優の物語の始まり」を形作っていたりすれば「沙優の成長と結果」を最後に持ってくる説得力を作品全体に与えられたのではと思う。
読ませて頂きました。
タイトルを見て「なんだ、おっさんが高校生拾ってイチャラブする話か」等と思って読み進めていたら、なんのその。
恋愛小説だけどそれ以上に社会病理的な話があり、内容的には重めと感じられる方が、いらっしゃるかも知れません。
ですが、これからどうなっていくのかと気になって一気読みしてしまいました。
未成年の弱さやどうしようもない境遇を社会人である大人がどう対応すれば良いのか? 等々、深く考えさせられました。
吉田さんを取り巻く女性関係も、掛け合いが秀逸で読みやすかったです。
個人的には三島推しですね。応援してます。
正直なところ最初沙優が非処女の部分で衝撃だった、でも沙優の話を読んでくと悲しくて悲しくて、泊まるために嫌だっけど仕方なく初体験を奪われそして追い出される…それを何回も繰り返していった…行くしか無かった。ようやく変わってきたのに前やった人に追われる…辛すぎるよ!でもホントに吉田さんと出会えてよかったねと思った。それと改めて自分を見つめ直せました。俺って気付かぬうちに処女厨になってたて言う事に気づけた、それに自分⚫貞だから誰でもいいからs〇xしてみたいとも思ってた…。でもこれを読んでいて。どうしてs〇xだけ出来ればいいと考えているのだろうか、もし好きな人が非処女だったら俺はその人をまだ好きでいられるのか…そんな事を考えるようになった…どんどんと自分がイラついてきて嫌になってきた…だから決めました。自分がs〇xをするのは本気で好きになって付き合って合意をとった時のみ!そして、好きな人が処女だろうが非処女だろうがその人が好きならその気持ちは絶対に変えずに受け止められるようにする!そういう決心が着きました。また、この作品にいるように相手の事を性交以外も含めて相手を不快にさせたくない!常に優しくありたい!そう思えるようになりました!この作品のおかげで改めて自分を見つめ直せましたありがとう!!!
※ネタバレ注意
前々から気になっていたのですがtwitterの漫画を読んで、暇だし読むか程度の気持ちでここに読みにきました。
初めは女子高生(沙優)一筋で行くんかなと思っていましたが、主人公(吉田)の様子を見るにそうでもないらしく、物語が進むにつれ段々と見えてくる沙優の心の裡や、刻一刻と変化していく同僚(5年間片思い中)や後輩(仕事ができない)との関係、また、それぞれの視点で描かれる葛藤や恋心、そして裡に秘めた傷がありありと浮かんでくるようでした。
しっかりとキャラの立った登場人物たちが織り成す物語に手に汗握るような展開もあり、ついつい食い入るように画面をのぞいてしまいました。
こういった例えを出すのもどうかとは思いますが、アニメ「とらドラ!」や「あの夏で待ってる」なんかが好きな人は必読の一作だと思います。
とても面白かったです!続きは小説で楽しみます!