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概要
背中に刻まれた印は勲章でも栄誉でもない、生贄の印だ
幾度もの戦争により荒れ果てた世界はシュヴァルツとレウコンという二つの列強国に分断された。
両国は更に軍事力の強化を望んでレウコンは徴兵制にすることで数で勝負に出て、シュヴァルツはその逆に1万人のなかでも1人選ぶか選ばないかくらいの超人とも言えるくらいの戦闘力を持つ兵士しか国軍に入隊させないという戦略をとった。
戦略は違えど両国の力の差はなく、シーソーゲームのような状態が続いていた。
入隊が難関とも言えるシュヴァルツの中でも選ばれし軍人にのみ刻まれた背中のタトゥーは民間人のみならず同じシュヴァルツの軍人にも勲章や栄光などと讃えられてきた。
しかし彼らの背中に刻まれたタトゥーは地位や名誉の象徴ではない。生贄の証なのだ。
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