体育祭3 ~菜都side~
「柊~大丈夫か~!」
「おう。ヘーキヘーキ!わざわざありがとな~。」
気合いを入れすぎたのか、今日の権太の爆発は凄くて、危うく観客の人たちまで巻き込まれる所だった。そんな爆発に巻きこまれた柊だから、まぁまぁ怪我してるかもーって保険のテントに来たんだけど、そこまで心配ないようだ。
「怪我してんだったら、二人三脚休めばー?」
「いやいや これぐらい平気だって!」
この次の次に、柊の出る二人三脚がある。今回は嫌味なしに休んでて欲しいんだけど、、、。うん、正直に言うと、憂羽に触るってことを阻止したい。
その後も説得をしてみたけど、ダメだった、、、。そんなことしてる間に、私の出番が来た。勿論パン食い!!弁当の前に食べれるとか最高!!
「じゃ、約立たずの見鶴の代わりに1番とってきますか!」
「隣のレーンのパンは食べちゃダメだからね。」
と、付き添いで来てくれた憂羽が言った。
わかってるもん!心の中でそう言って、入場門へ駆け出した。
ギリギリ間に合う、、、そう信じたい。
*
ドキドキしてきたー。入場も終えて、もうすぐ私の出番。
うぅ、フライングしそう、、、。
「よーい」
パァンと、なんか銃みたいなやつの音が響いて皆一斉に走り出した。私も全速力で走って、パンの所に、私の前を走っていた3人が、一足先にパンをくわえようとしていた。それを見て私は、走ったままその勢いに乗ってジャンプ!そんでパンをくわえて、はしる!!
*
「いえーい!!いっちばーん!」
出番が終わったあと、見鶴にのいるテントに行って自慢する。
「流石ね。」
うへへ、憂羽に褒められたンゴ。その後に続けて、見鶴が猿みたいだった。って言って来たから殴りかかってやろうとしたら、権太に止められた。
「みーつーるぅ。それ次言ったら 殺 す。」
「いや、悪気は無かったんだよ!!!」
「もっとマシな言い訳無かったの、、、?」
憂羽もこちらの味方のようだ。よっしゃ憂羽が居れば百人力。
「葉宮さんまで!?なんかデジャヴ。」
「仕方ないよ、、、。柊くん、褒めるにしても猿はないよ。猿は、、、。」
これで3対1。その後見鶴を見たものは居なかった。
「緒戸谷、、、お前ろくなこと考えてねぇだろ、、、。」
「んあ、バレた?」
「いや、口に出てたわ」
楽しそうに笑う見鶴を見て、少しは元気がでた様だと思う。
憂羽と二人で見舞い?しに来た時、ちょー元気なかったし…まァ心配したとか絶対言ってやんないけど。悪い奴じゃないしね。
憂羽との二人三脚は目を瞑ってやろうか。
Evebis 愁麗 @MissK5911
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