行動と言葉の組み合わせがいい。

 題名で「モラトリウム?」となり、読み進めるうちにその本当の意味に気付く。そのとき、主人公とヒロインの行動とその言葉の組み合わせが、いかに妙だったかを思い知る。
 他人に×や〇をつけられ、成長する子供たち。
 そして、他人に×や〇をつけるようになる大人たち。
 そのどちらでもない宙ぶらりんな感覚が、この物語には絶妙だ。

その他のおすすめレビュー

夷也荊さんの他のおすすめレビュー1,200