独身アラサー女子でパートという位置での仕事をしていく人生。
独身の人々の誰もが正社員というわけではない。そんな中で、主人公“黒崎 瞳”はスーパーマーケット『ウィングル』で働いていた。
幼少期、夢いっぱいであった瞳。大人になり、スーパーで務める自分に対し、「こんな冴えない大人になるなんて」と後悔していた。
そんな日々を送る中で、瞳のスーパーでのパート人生に転機が訪れる。誰もが「嘘」が当たり前とするエイプリルフールにまさかの世の中の女子からイケメンと謳われる男子「稲葉 花月」がスーパーで働く新人社員(パート)としてやってきたのだ。嘘のようだが、彼の存在は確かに真実で――。
彼氏いない歴2桁に突入したアラサー女子「黒崎 瞳」×謎多きイケメン男子「稲葉 花月」は仕事を通して心を交わせていく。
瞳ちゃんの可愛らしい自己解釈と、花月くんの意外なる男の姿に夢中になります!
是非アラサー女子だけでなく、恋愛に不器用な女性にも読んで頂きたい作品です! 仕事の背景もリアリティ溢れていますので、ついつい世界観に入ってしまうはず。読んでいて、キュン♡! とすること必須です!
ポテトコロッケには、肉は入ってません
知ってる。
安かったからリアルで子どもに買って、本当にジャガイモしか入ってなくて食べてもらえなかったのを思い出しました。
20円の、ジャガイモしか入ってないポテコロがこのあとどんな意味を持つのかしらと楽しみに思いつつ、惣菜コーナーのパートのお話がリアルで面白くて。
こういうパートのおばちゃん、全国にいるよね!なんなら各店舗にいる!
という共感と、それをゆるゆるかわしていく主人公と花月くんを応援したくなります。
幸せが訪れますように。
あとわたしも願わくばちょうどよくカツ丼の値引きの時間に立ち会えますように。
続きを楽しみにしてます!
現在投稿されている箇所までのレビューとなります。
(4/14現在)
まずここまでの雰囲気は最高です。
それはお世辞でも何でもなく、非常に綿密なプロットを組み上げられているからこそ出せる遊びと余裕が感じられます。
もしノープランで書かれているのなら、それは天賦の才という事になりますので、それはそれで素晴らしいです。
物語はパートタイマーのアラサー女史が職場で感じた事やお仕事内容を読み手に優しいテンポで伝えてくれていて、とても読みやすく、また構成バランスも秀逸。
そしてお仕事内容を伝えるだけにとどまらず、人間模様や恋愛や心理状態の変化等、たくさんの注目すべきファクターが控えているのも物語の重厚性を増す要因となっています。
現在はまだ、物語の流れで言うと序盤なので、作中で登場する女王様がどのような役割をはたすのか、また〇〇君とはどうなるのか、最終的な職場の雰囲気はどうなるのかなど、読み進めるうちに疑問がたまり、焦らされているような感じになりますが、逆に言えばそれだけ感情移入しやすい優秀な作品と言えます。
更新も早いので、皆様もフォローリストに入れてみてはいかがでしょうか。
現在のおススメ度は文句なく★★★
(完結後に改めて評価とレビューを入れ直しますので、早目のレビューを大目に見て下さい)
スーパーでパートとして働くアラサー女性のお話です。
1年の行事を追うような物語展開で、スーパーのお仕事の裏側を軽妙な語り口で紹介していきます。
そこに、お仕事だけではなく、謎のイケメン新人君とのむず痒い恋やパート仲間のおばさま達との微妙な人間関係、一風変わったお客様たちが彩りを加えます。
まるでポテトサラダのキュウリやトマトのように。
主人公が忙しい毎日の中で抱えるアラサーならではのぼんやりとした不安やささやかな諦念は同世代として共感できました。
本気で焦ったり、失望する程まだ年は取っていないけど、10代や20代前半の時のように「何とかなるよ。やろうと思えば、うち何でもできるし」と言い切れる程若くはない。
夢見る少女じゃいられないけど、希望は捨てたくないし、挑戦はやめたくないとアラサーは揺れる。
本作はその心理描写も巧みだ。
恋に仕事に奮闘するアラサー女性にエールを贈るような爽快感のあるラストに、背中を押された気持ちになりました。