補遺
補遺
■ 本作について
2016年頃から構想を練って、2018年の春に書き上げたものです。
具体的に言うと前半部分の7か8辺りで一年近く足踏みをしていました。
後半はさほど時間はかからず書けた記憶。
作品としては、今見ると歪なところもありますし、題材が既に旬を逃している部分も多いと思いますが、自分では気に入っています。
■ 参考文献
『自閉症スペクトラム――10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体』本田秀夫(2013) SB新書
『自閉症スペクトラムとは何か――ひとの「関わり」の謎に挑む』千住淳(2014) ちくま新書
『鏡の中の物理学』朝永振一郎(1976) 講談社
『コペンハーゲン』マイケル・フレイン:著 小田島恒志:訳(2010) ハヤカワ演劇文庫
『量子の海、ディラックの深淵――天才物理学者の華々しき業績と寡黙なる生涯』グレアム・ファーメロ:著 吉田三知世 :訳(2010) 早川書房
『人工知能は人間を超えるか――ディープラーニングの先にあるもの』松尾豊(2015) KADOKAWA/中経出版
『コンピューターで「脳」がつくれるか』五木田和也(2016) 技術評論社
『シンギュラリティは近い――人類が生命を超越するとき[エッセンス版]』 レイ・カーツワイル:著 NHK出版:編(2016) NHK出版
『自我の起原――愛とエゴイズムの動物社会学』真木悠介(2008)岩波現代文庫
『単純な脳、複雑な「私」』池谷裕二(2009) 朝日出版社
『共感する心の科学』串崎真志(2013) 風間書房
『幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク:著 池田真紀子:訳(2007) 光文社古典新訳文庫
■ BGM
『PRISMIC』YUKI(2002)エピックレコードジャパン より
楽曲『プリズム』
■ その他
科学的なあれこれに関しては参考文献に挙げた書籍の他、様々なウェブサイトや論文、友人の助言を参考にさせていただきました。
本作で扱った量子論や発達障害等の研究領域は現在もアップデートが続いており、古い記述や不正確な内容が含まれている可能性があります。
公開にあたり気になる部分は手直ししましたが、書きたかった物語の筋書きに影響があると判断した箇所はそのままになっていたりします。
(※もちろん本作はSFですので、わざと嘘を書いている部分もあります)
拙いなりに、たくさんのものを込めて書きました。
読んでくれた方に何がどれくらい伝わるかわかりませんが、少しでも心に残るものであったならいいなと願います。
(2021.3.23)
スペクトル 黒楠孝 @karmax201
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