積もりすぎた雪は少し迷惑かも知れません。でも真っ白な雪はとても魅惑的です。そんな魅惑的なラブストーリー。少し手を伸ばして、ぜひ触れてみてください!
ガラスの向こうの手に届かない雪……スノードームの逆バージョンのように感じました。ドームにいるのは甘い恋人たち。 とてもロマンチックです。
二人の想いを、雪が結ぶ。淡く、やがてしっかりと。それぞれの思いが、降る雪の情景を織り込みながら美しく表現されます。儚く見えても…少しずつ形を変えながらも、きっと変わらずに存在し続ける愛。雪を使って、全く重たさを感じさせることなくお互いの愛の確かさを描き出す。筆者の持つ表現力と言葉のセンスを心ゆくまで堪能できる、美しい物語です。
その一言に尽きます。この作者の、いわばお家芸。ですが惹かれます。魅了されます。
個人的には、この手の小説はこちょばゆいのですが(笑)作者の意図する小説の本質は、本当はこの小説の中にあると思うのです。短いけど、気楽に読むというのともちょっと違う…確かにポエムですね、これは。
いつもの変化球を待っていたら、見事にコーナーを突くストレート。見事に、そして気持ちよく空振りさせられました。この時期だから威力も増しますね(笑)
素敵なシチュエーション愛ほど届きそうで手が届かないものはない歯がゆいほどじれったい掴んだと思ったら、するりと手の間からすり抜けて行く確かな物を求めてしまう星と雪に愛を重ね合わせて・・宇宙をも思わせてくれる文面広がりを感じさせてくれますプレリュードではと思わせるショート・ショートな小説です
都会に住んでいると、たまに降る雪はやっぱりロマンチックですよね。今回のお話のようなシチュエーションも一度は経験したかったな。
好評連載中の、「詩みたいなもの」をさらにグレードアップさせた上質な一品。お洒落です。こんなロマンティックな短編は、なかなかないです。文章ひとつひとつが洗練されており、またリズム感がある描きかたのため、歌うように読むことができます。宇宙と雪。一見するとどんな共通点? と思われますが、見事にマッチングされ、幻想的な雰囲気さえも醸し出されています。この物語をイメージして、どなたかメロディをつけませんか?恋人たちが口ずさむ、素敵なポップスができますよ。
今回の短編は詩のような雰囲気をもつ変わった短編。雪の降るある日の横浜、マリンタワーからその風景を見ている女性が一人。雪にまつわる彼女の思い出と現在が、しんしんと降り積もる雪のように描かれていきます。雪の降る星、なんともロマンチックな言葉が胸に沁みてきます。
寒い寒い雪の夜に、心が温まる物語です。雪と愛と、星と。素敵なキーワードが散りばめられています。遅れた彼が、タワーの下で見上げている様子を想像しました。近くでもまだ遠い。ついさっきまでは。
都会ならではの雪景色というものがある。それは田舎とは違う風景…そこに流れる物語も違う。これは街の物語…街の恋の物語…。冷たいだけが冬じゃない…寒いからこそ温もりを感じられるのだと思う。
横浜で雪が降ることは珍しい。そんな特別な日に思い出を刻む二人のラブストーリーです。雪が白く覆っていく横浜の夕景を眺めながら、三年前の大雪の日の二人の思い出に浸る主人公。待ち合わせに遅れてきた彼に、あの日の言葉をそっくりそのまま返したら──。手のひらにのった雪のように優しくしっとりと溶けていくような、ロマンティックな二人の会話をどうぞお楽しみください✨
思いはガラス越しの雪がつかめないように思えたが実感のあるものに変わる瞬間が素敵ですね。この思いはいつまでも持っていたいですね。