ワキヤくんの主役理論

作者 涼暮皐

495

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★★★ Excellent!!!

ラブコメとして出色の出来であるだけでなく、青春物の王道テーマをラノベ・Web小説のフレームに上手に流し込んだ、という意味で『とらドラ!』以来の衝撃を受けた作品。

ラノベ・Web小説の手軽に摘めるお菓子のような読み口を保ちながら、自分が自分として生きていく覚悟を、甘酸っぱい恋愛模様の中で登場人物たちが悶え足掻きながら摑んでいく、という青春の大テーマを正面切って描いている。

『とらドラ!』が、恋愛への幼稚な幻想を打ち砕かれながら足掻く青春、とすれば、本作は、他の誰でもない「私」であることを、恋愛に悶えながら受け入れていく青春、だろうか。

変てこなこだわり、思いもしなかった自分や他人の側面への戸惑い、嫉妬と自己嫌悪、そしてコントロールできない感情。これぞ青春。

★★★ Excellent!!!

理解し合っていそうなのに、実は理解し合えていない。あとちょっとで心が通じるのに、ちょっと意地を張って通じない。
もどかしくて面倒くさい2人なのに、気付いたら彼らのことが大好きになって、彼らが幸せになるのを応援してしまうような物語です。
続きが気になる物語がひとつ増えることって、とても幸せです。
これからの物語も、楽しく読ませて頂きます。

★★★ Excellent!!!

青春ラブコメディには名作がいくつかある。主人公が青春を語る感じのモノは特に人気な印象があるが、この作品はそれだ。奇妙な設定が青春における理論と哲学を軽妙な雰囲気のもとに成立させている。


青春を悩み苦しみ楽しむ高校生たちは見ていて羨ましい気持ちになる。

随所に繰り広げられる夫婦漫才にオヤジギャグに天然ボケを見ていてついつい笑ってしまう。

こんなに心を動かされる小説は、ガガガ文庫最大の名作以来だ。


今、読む小説が無くてつまらない?そんなあなたはコレを読むべし。まだ世界も捨てたものじゃないと思えるだろう。

そして、あなたは考え始めるだろう。

――主人公は何でこんなに天然なのか、と。

★★★ Excellent!!!

書籍版から入りました。
読めば読むほど、登場人物たちが好きになる。
それぞれのキャラに背景がある感じがいいです。
友達や相棒、ライバルや協力関係から始まって、恋仲にって話はありますけど、この話は何というか、友達を目指してるのかな?
どうなるか分からなくて、すごく続きが気になる。
良い作品に出会えたと思います。

★★★ Excellent!!!

最近の粗製乱造の書籍化が多い中これは当たり。買って損はしない作品だと思う。これを読んで私は買うのを決めた。とても面白い。嘘だと思うなら読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

関係性の構築がとても上手い。

主役二人の目指す理想的な生き方には二人ともに共感できる。主役理論も脇役哲学も生きていて楽しいと思う瞬間を突き詰めただけなのだから、それが極端というだけで、理解も共感も簡単だった。

わかりやすい。

互いの理解度が高く、というかほとんど同じ二人が、ほんの少しだけ目指す方向が違う、その絶妙なバランス感が凄く興味深い。なぜ違うのか、どう違ってくるのか。二人の過去と、進む先とへの興味が、単純にストーリーを楽しみにさせてくれる。

わくわくする。

そしてときたま入る周囲の視点が、そのおかしさに気付かせてニヤニヤさせてくれる。二人は互いに互いの理解が深すぎる。はたから見たらいちゃついているようにしか思えない。まるで夫婦だ。特にサブヒロインの、当たり前に当たり前な感想が非常に面白い。読んでる側は二人の生き方を分かっているけれど、そりゃ普通に見たらそうなるよね分かる分かるよがんばって、という気持ちになるのもまたコミカルだ。

おもしろい。

取り巻くキャラクター達にも、布石や火種の気配を感じる。彼らは舞台装置めいているけれど、その丁寧に仕込まれていく舞台がどんな形になるのかは気になる。主役二人にも生き方のこだわりが強くあるからか、青春としても熱いし、それを彩るものになるのだろうと楽しみになる。

これは良い青春ラブコメだ。
























気になるのはサブヒロインだ。彼女はかわいい。がんばってと応援したくなる。だけど考えてしまう。彼女はおそらくサブヒロインだ。あまりにもサブヒロインめいている。そしてここに青春ラブコメの必定、避けられぬ法則の一つをあえて明記しようと思う。サブヒロインは報われない、という法則がこういうラブコメには存在する。特にこのサブヒロインちゃんは元々が報われない性質だ。なんということだろう、深く考えれば…続きを読む