この短編で切り取られるのはバレンタインデーを前にした一人の女性の心境。ママになっていつの間にやら恋する気持ちが消えてしまって…と、そんな心の機微が丁寧に上手に物語として紡がれています。
当たり前の幸せな日常の中に埋没していく気持ちたち、それはそれで大事だけど、やはり特別な気持ちはやっぱり大事。いつまでも大切にしたい気持ち。それは恋ばかりではなく、いろんな気持ちがあると思うのです。そういう気持ちを忘れずにちゃんと向き合うことの大事さ。
そういう気持ちがあるからこそ、穏やかな日常、幸せな日常の大切さありがたみが分かる、そんなことに気付かせてくれる短編でした。
ぜひぜひ読んでみてください。
とくに男性!読んでおくとワンランクアップかも。