両大作曲家を通して、垣間見える1900年前後のロシア楽壇
- ★★★ Excellent!!!
スクリャービンは、ラフマニノフに比べて日本での知名度は高くないと思いますが、とても個性的な作品を残しているそうです。
どんな人生を送ったか、興味をそそられ読み始めました。
サンクトペテルブルグ、モスクワの音楽院の発展のおかげでしょう、チャイコフスキー以降ロシアから多数の演奏家作曲家が世に出ました。
しかし、革命に向かう政情不安が続き、音楽家たちは次第に時代に翻弄されていきます。
登場人物から、当時のロシアの国情、音楽界の重苦しい空気感が伝わってきます。スクリャービンの神秘主義への傾倒は、このような時代の影を映しているのかもしれません。音楽に触れたくなってきました。