★★★ Excellent!!! 魅了されました 天水しあ ランキングでタイトルを拝見して、ちらっと覗くつもりが冒頭からギュッと掴まれ、そのまま最後まで一気に読みました。漢字好きなのでカタカナの長い名前は苦手なのに(笑)、出てくる音楽家も殆んど知らないのに。 門外漢だからとレビューをためらっていましたが、久々に再読してみてやっぱり面白い! 自分がこの時代にもっと詳しかったら、この作品の魅力がもっと分かるのにと悔しく思うのですが、それであってもこの美しい文章と、この作品の雰囲気(私にはうまく説明できません)には酔いしれます。 この時代に詳しい方はもちろんそうでない方にも、この作品を味わっていただきたく思い切ってレビューしてみました レビューいいね! 0 2017年7月17日 20:20
★★★ Excellent!!! 文章から、音楽が聴こえてくる 高部 スクリャービンという人をまったく知りませんでしたが、生き生きとした人物描写、情景描写に引き込まれました。 特にラフマニノフとスクリャービンのジョイントコンサートでの協演のシーンは、客席で演奏を聴いているような気分になりました。 レビューいいね! 0 2017年1月29日 20:42
★★★ Excellent!!! 両大作曲家を通して、垣間見える1900年前後のロシア楽壇 沓屋南実(クツヤナミ) スクリャービンは、ラフマニノフに比べて日本での知名度は高くないと思いますが、とても個性的な作品を残しているそうです。 どんな人生を送ったか、興味をそそられ読み始めました。 サンクトペテルブルグ、モスクワの音楽院の発展のおかげでしょう、チャイコフスキー以降ロシアから多数の演奏家作曲家が世に出ました。 しかし、革命に向かう政情不安が続き、音楽家たちは次第に時代に翻弄されていきます。 登場人物から、当時のロシアの国情、音楽界の重苦しい空気感が伝わってきます。スクリャービンの神秘主義への傾倒は、このような時代の影を映しているのかもしれません。音楽に触れたくなってきました。 レビューいいね! 0 2017年1月7日 10:26