残虐とエログロが売りなのかと思いきや、読みすすめるほど自然と神と人がおりなす壮大で骨太なテーマが見えてくる。ちりばめた伏線をあざやかに回収していくさまにほれぼれする。確かな実力を感じる。
日本人的な美しさ、妖しく引きずり込む風景に少々退廃な感じな息づかいが加わって素晴らしかったです。
全文から匂いたつような独特の雰囲気がただよってきます。残酷なのだけれど、奇妙な美しさにあふれています。独特な世界も魅力的です。
古代日本らしき世界を舞台にした耽美ホラーです。虹色の水でできた王族や厳しい身分制度、奴隷・・・時代小説とはまた違う独特な世界観を持っていて引き込まれてしまいます。本文そのものが壮大な叙事詩なのか…続きを読む
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