美しい日本語が恐怖を引き立てる

まずタイトルが素敵ですよね。
おうぜつ、なんだろうと思いました。
調べてみたら うぐいすの声。また、鶯のように美しい声。 だそうです。
また登場人物の名前が素敵なんです。
しの、ひさめ、すいらん、えんや、いざや、やつひろ、いほり。
新幹線や自衛艦の名前の候補になりそうな美しい名前ばかり。
鶯のような声を持つ皇女様は歌を歌います。
その歌も詩的でもの悲しくて素敵です。
虹色の水を持つ水龍の子孫。純和風の華麗なる王朝絵巻。国一番の美貌。かなわぬ恋。ちりばめられた美のテイストにうっとりしていまいます。

でも…この話とっても怖いんです。
美しい日本語が美しい響きで怖さを引き立てています。
何がどう怖いのか、それは読んで確かめてください。