勇者たちよ、永遠なれ

カクヨム屈指のファンタジー大家がここに集結。
なるほど、各作品の登場人物たちが一堂に会して和気藹々と――なるはずがなかった。

集うのはいずれ劣らぬ勇者たち。しかも何か仕組まれた様子。
事が穏便に運ぶわけがない。

序盤から超重要人物が血飛沫とともに退場。
罠に嵌り反目し合う両雄。
事態は止まることを知らず悪い方向へと転がり落ちて、さてどうなる?

そして終盤。明かされた真実に思わず膝を打った。
古今東西の人類が、戦場の豪傑、乱世の賢君、江湖の侠客、在野の英雄、彼らの功績を物語に残したのは何のためか?
物語とは何のためにあるのか?
そのような大きなテーマがこの作品には隠されていたのだ。

だから私は彼らに言いたい。
――勇者たちよ、永遠なれ。

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