地位や名誉は要らない。史上最強最悪の校長を打ち倒せれば、それで良い

現実世界と異世界ファンタジーが巧みに組み合った設定、個性豊かなキャラクター達が織り成すほろ苦くて甘酸っぱい青春劇、その全てが上手い具合に合致し、そして読む人の心を躍らせてくれます。
他の人達よりも優れているどころか最弱と認定されてもおかしくない主人公ですが、その独特なスキルに秘められた能力が判明した時、物語の歯車は回り始める。
傍から見たら甘酸っぱい青春要素もあるのですが、皆が皆、肝心な所でスルースキルを発動してしまいフラグがあと一歩という所で成り立たない!! だけども、このもどかしさが良い(ぉ)
そして愉快犯の校長(人外)も良い味を出していて、彼の思い付きや提案によって主人公が波乱に巻き込まれるのも日常茶飯事に!?
今後の展開が全く読めない上に、何よりも重要なのが主人公が自力で解決している場面が殆どないと言っても過言ではありません! それでも面白い!!
非日常的な学園生活ファンタジーを御望みの方は是非この一冊をお取り下さいませ!!

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