変わりゆく「過去」、移りゆく「決心」

ずっと昔、別れを切り出された初恋の人。やがて主人公に飛び込んできたのは、彼が亡くなった、と言う受け入れ難く辛い知らせ。
そんな彼が遺した「日記」を読み始めた時から、彼女、恋人、そして全ての過去は少しづつ変わり始め……。

かつて、イギリスのとある首相は「過去が希望をくれるはず」と言う言葉を残したと聞きます。もう一度経験することになった、決して抗うことの出来ない運命が待ち受けている過去。それでも、きっと何か出来る事があるはず……その事に気付き始めた時から、少しづつ主人公の心も「改変」されていきます。
揺れ動く思い出が行き着く先は……。少し切なくも、心に確かな暖かさや感動を残してくれる、少し不思議な珠玉の恋愛作品です。

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