五年前、私は父を失った。

舌切り自殺だった。衝撃の出だしから物語は始まります。この時点で掴みは、オッケー。作家の勝ちのような気がします。花の匂いの話、すずらんの話がでてきて、やはり視点が女性らしいなあと、ほんわかするなり感心しました。静なのに動。どこか抑え気味の文章が、とても小説に深みを与え、文章をぴりっとさせているように思います。女性ならではの視点がとても好感を抱かせ、◎ですね。

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