アタマが痛い。何かがぼくに語りかけてくるんだ。

ふと気づくとカクヨムというサイトをブックマークしていた。理由は良く分からない。ウィルスサイトじゃあないだろうな、と思って検索をかけるが、どうも真っ当なサイトらしい。

有栖川有栖が推薦している本が最近出版されたとか、石持浅海が公式連載したりとかしているらしい。そういえば聞き覚えがあるような? そういうことで登録したのかもしれない。歳を取ると記憶があやふやになる。

そんでサイトにアクセスすると奇怪な文字列がある。ぼくはここでは、雅島貢と名乗っているらしい。

本当に、なんだか異世界にでも迷い込んだ気分になりながら、とりあえず「マイページ」とやらにアクセスしてみる。かなりの数の情報がなだれ込んできて、ぼくは混乱する。

そのなかで一際気になったものをクリックした。それがこの作品だ。

主要な登場人物は、2人の男女だ。
一人(女の子の方)はハルヒ、といい、もう一人(男の子の方)はキョン、と言うらしい。キョンというのは斬新な名前だと思う。

基本的にはこの二人がいちゃいちゃしているだけの話だ。それだけのはずなんだ。
だけど不思議とこの話を読んでいるとぼくは叫びだしたくなる。

朝起きた瞬間から、何かが欠落しているような気がしている。何かが消えて、失われたような気がしている。それが何かは思い出せないが、それを求めてぼくはここに辿り着いたような気がしている。

この二人のことはぜんぜん知らないのに、なぜだか心が掻き毟られるようだ。もっと、もっと見せろと叫んでいる。なぜだろう? ぼくには分からない。






















という訳で、この日に新作を投下するのは「粋」だなと思いました。みんな何も知らないまま読むといいよ。

でも三枚目の短冊はマジでいいですね。こういうの大好きです。完全なイチャイチャをお好みの方はスターティング・リレーションをお楽しみください。とにかく読めということです。