これが私の書く新撰組なのだという強いメッセージ

新撰組の小説は無尽蔵にありますが、この作品で注力しているのはキャラクターだなと感じました。なにを考え、どう感じ、他人をどう見ていて、それによってどう考えたのか。そういうキャラクターの内面を描いた作品と位置づけられそうです。

歴史ものではありますし考証なども力を入れているのは伝わってきますが、この作品については舞台の薀蓄を抑えてファンタジー要素なども入れ、とにかく人間を描こうとした意欲を評価したいです。力点をしっかりと定めた力強い作品だなあと思いました。

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