そこのきみ、万札握ってどこへゆく

同類だと思っていた友人に先を越されてしまっていたことを知り、童貞卒業のために夜の街へ赴いた主人公。

彼はそこで謎の人物『万札大好きおじさん』と出会うのだが――！？

全体的にコメディ調で描かれる文章はとても読みやすく、笑いと共にどんどん読者を物語に引き込んでくれます。

特に主人公と、かなり変態チックな『万札大好きおじさん』の掛け合いはとても軽快で面白かったです！

『未知なる戦い』と書いて『女体との初邂逅』と読ませるなど、所々に特徴的なルビの振り方をしているのも個人的にすごく好きでした(笑)

――と、全体的にお笑いっぽい雰囲気で進んでいくこの物語ですが、最後のオチでは意外な結末を見せて…続きを読む

しかし登場する少年とおっさんがどことなく真に迫っている不思議。
妙に生々しく感じました。