皆さん、的確なレビューを書かれているので、そちらも御覧ください。的確過ぎて、私なんか同じ内容を繰り返して書かざるを得ない状況です。
それでも曲げずに書くと、タイトルのネーミングセンスが秀逸。私もタイトルに惹かれて読み始めました。
実にコミカルで、それこそコミックになりそう。でも、文章だからこそ表現可能な二部構成です。これはコミックやアニメでは無理ですね。1つの事象を前後して表現できる小説ならではです。
その2人の主人公それぞれの立場で綴った二部構成が実に良くて、特に男側の二部目が良い味を出してます。でも、他の方が釘を刺していますが、最初から読んでください。読む楽しみが半減します。それと最終節をお楽しみに。
最後に。キス税という設定。作者にはSF的なセンスも有るなぁとも感じました。
この物語は、あらすじにもあるように、女主人公、華ちゃん目線で語られるエピソードと、その華ちゃんの相手役である、南田さん目線で語られるエピソードの二つに分かれています。
華ちゃんサイドは、キス税を免れるためと、突然南田さんから契約される所からスタートします。
ところが、お相手の南田さん。多分華ちゃんの事が好きなんだと思うのですが、いかんせん言動がすさまじいです。
めっちゃ個性的です。
そんな個性的な彼に対して華ちゃんは……。みたいな物語です。
そんな華ちゃんサイドが終了すると、今度は個性的なイケメン。南田さんのターンです。
どんな感じなのかと読んでいくと……。
一言で言うとメチャクチャ甘いです。
華ちゃんサイドよりも、恋愛事に関する葛藤のシーンが多くなり、恋愛物語って感じになってます。
華ちゃんサイドでの南田さんの印象は、私の中では機械みたいな人でした。
ところがです。南田さんサイドを読み終わった後での印象は、だいぶかわりました。
彼は決して機械ではなくて、普通に恋する男の人である。そして、好きな人に嫌われたくないと思う、臆病な可愛らしい人だと、私は思いました。
この物語のスタートは華ちゃんサイドです。この華ちゃんサイドのエピソードだけで、この物語はちゃんと完結しています。
でも、恋愛物語としてこの物語を楽しまれるのなら、是非とも南田さんサイドも読むべきです。
恋に囚われて葛藤する南田さんサイドは萌えの宝庫です。
でもだからっていきなり南田さんサイドはやめた方が良いです。
華ちゃんサイドを読んで、まずは南田さんの摩訶不思議を読んでからじゃないと、萌えレベルが少し下がる気がします。
きっと、華ちゃんサイドは長いプロローグ。この物語の本番は南田さんサイドから。私は、勝手にそう思ってます。
作者さん。楽しい時間をありがとうございました。とっても面白かったです(^^)
今回の第二回コンテストが始まった時、たまたまランダムで上がって来、巡り会う事が出来たのがこちらの作品でした。「キス税を払う?」で、まずそれ何ぞや?(笑)から始まり続く「それともキスする?」でもう気になりすぎて、開きますよね。ページ(笑)タイトルからしてまず120点ではないでしょうか...?(キラキラ)
ストーリー自体もとにかく最後まで楽しかった!「キス」って聞いたら基本的に甘々な恋愛物をイメージするのではないかと思いますが、この作品は一味違うっ!もちろん胸キュンはするのですよ?でも、本当に声を上げて爆笑しちゃう面白いシーンが多々ありすぎるんです。普通の恋愛物だったら恐らく爆笑は生まれないんじゃないかなぁと思うのですよ(笑)
ヒロイン華ちゃんは無論可愛いのですが、そのお相手の南田と言うこの男・最★強です。作中にはこの南田さん発祥の「南田語」と呼ばれる数々のワードが華ちゃんとのやり取りの中に織り込まれているのですが、もうそれに翻弄される華ちゃんの気持ち分かる!自身が女性なのでより華ちゃんに気持ちが添う所があったのかもしれませんが、あれは中々すぐには順応していけないですよね(笑)
華ちゃんsideだけで確かに物語は完成してるのですが、絶対南田さんsideも読んだ方が良いっ。面白さ倍増します。作者さまが気にされていた南田さんがちょっとあれなシーン(?)ですが、私はやはりここも声上げて笑いました(笑)ブレないなーって、南田さんと言うキャラクターを突き詰めてるなぁと深く感じられた場面でした。
作者様の斬新なアイディアとギャグセンの高さに脱帽する本作品。普通の恋愛物と違ったストーリーをお探しの方、絶対この作品を好きになると思います。ぜひページを捲って見て下さい...☆
OL華とザ・理系南田が織り成す恋愛物語は、まるで小説を読んでいるようで漫画を読んでいるようです。
頭の中にワンシーンワンシーンが鮮明に画像化され、南田の辞書を使わないとわからないような言葉や、華のどうして南田と!?という葛藤が徐々に紛れつつもそれを否定する性格。
オフィスにいたとしても、南田の家にいったとしても、二人の行動が不思議と鮮明に漫画となって僕の頭を埋め尽くしていきます。
キス税というのが実際に取り入れられれば、最終的に少子高齢化につながるかもしれない。
キス税反対デモに参加すれば、自分は惨めだとおのずから蔑んでいるようなものだ。
このように実際にこの政策が取り入れられた場合どうなっていくのかも詳しく書かれている。
毎日キスをしなければならないというのは、好きな者同士、つまりカップルならば万々歳かもしれないが、それ以外の人はつらいですよね。
契約できる相手はたった一人だけですし。
とりあえず、まだ全部読んでないですし、気がつけば南田sideまで投稿されていますし。
これからも楽しく読まさせてもらいます!!
こんなことをいうのはナンセンスなのかもしれませんが、実はこの作品はコンテストの始まった12月22日に見つけて、それ以来ちょくちょく読み続けていた作品です。
いろいろあって今さらのレビューとなったことをお許しください。