カクヨム史上最高のスパイ小説。
- ★★★ Excellent!!!
第二次世界大戦の影響、それは何も戦地や人に及ぶだけのものではない。日本中、いや世界中を動かしうるその最先端に、「彼ら」はいる。
陸軍が生んだ幻のスパイ組織「無番地」の青年たちは、誰もが羨む能力を全て備えた精鋭たち。高級官僚への切符をいとも簡単に捨てた明智は、「日本を陰から直接動かす」諜報員として暗躍し始める。
そんな明智には、ある欠点があったーー。
スパイという生き物は、信念のためならどんなことだってする。人間として失格であっても、スパイとして合格であればその道を選ぶ。
それが定説といっても過言ではない。が、この物語は違う。
スパイである前に人であれ。
人間離れした能力を持っていても、その裏に必要なのは人間の心。
スパイにとって非常に難しい理念を持ちながら、「人間として生活しながらのスパイ活動」に励む面々たち。そして、人間離れした活躍。
濃い、濃い、とにかく内容が濃い。
カクヨムの中でも珍しいミステリの中でも、ひときわ際だつ作品です。
カクヨム史上最高のスパイ小説であると、断言しても良いでしょう。
とにかく最高でしたので、続きを待っております。
いや、続きがないとか関係なく待っております。