出て来きた登場人物の中で最も『可能性』があるのは、「いかにも」な雰囲気があった奥山さん。私は、そう思いました。でも、小説の中では雰囲気どうのこうのという単純な感じでは無く、彼らがあの場で考え行動しているというのが伝わってきました。それぞれの考えが面白くて、あっという間に読み終えました。星3つの内の2つは、この作品に。残りの1つは、期待の次回作に。
長野の高原にあるペンション『森の隠れ家』にて、嵐になったクリスマスイブに繰り広げられる珍妙な会合。その議題は、「増水した川に車ごと落ちて死んでしまった幽霊は誰だ?」ペンションのオーナーで物…続きを読む
そんな気分でした。一人一人の過去や罪を綺麗な流れで見せていく文章力と構成に胸を打たれました。ストーリーもこういう優しい終わり方はとても大好きです
「死人はこの中にいます!!」とある山奥のペンションに集まった、一癖も二癖もある客人たち。密室で始まった余興の「死人」探しが、どんどんおかしな方向に進んでいって……。個性豊かな登場人物が巻き起…続きを読む
冒頭から若干のネタバレですが、「おまえ」を探すことが中心にあるというよりはあくまで人間ドラマ、あるいは奇跡の話です。構造上どうしてもここでは言えないことがいくつかあるので、その点は読み終わったあとど…続きを読む
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