出て来きた登場人物の中で最も『可能性』があるのは、「いかにも」な雰囲気があった奥山さん。私は、そう思いました。でも、小説の中では雰囲気どうのこうのという単純な感じでは無く、彼らがあの場で考え行動しているというのが伝わってきました。それぞれの考えが面白くて、あっという間に読み終えました。星3つの内の2つは、この作品に。残りの1つは、期待の次回作に。
クリスマスのとある山荘に集まったのは、五人の個性豊かな客人。態度の悪い老人、破局寸前のカップル、暗い雰囲気の女、どこか間の抜けた大学生。そんな彼らが集まる夕食の場で、とあるニュースが流れる。山荘…続きを読む
あたたかい、クリスマスの奇跡のお話でした。このミステリーは、優しくて、推理ものですが、なんだかドキュメンタリーを見た気分です。こんなクリスマスを迎えてみたいかもしれません。
物語の舞台となるのは、クリスマス当日に嵐が直撃した山奥のペンション。その日集まったのは、偏屈な老人、破局寸前のカップル、陰気な女性、常識知らずの大学生……そんな面子が顔を突き合わせても会話が盛り上…続きを読む
冒頭から若干のネタバレですが、「おまえ」を探すことが中心にあるというよりはあくまで人間ドラマ、あるいは奇跡の話です。構造上どうしてもここでは言えないことがいくつかあるので、その点は読み終わったあとど…続きを読む
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