主人公は暗号作りが趣味で、歳相応にちょっぴりえっちな男の子・七色君。
対してヒロインは一見クールビューティ、本当はかなりのドジっ子、しかしてその正体は悪魔の王サタンである十河沙甜ちゃん。
ヒロインの設定からしてかなり飛ばしているが、本編もいきなりハイテンションで飛ばしまくってくる。
その疾走感がラブコメのコメディ部分をぐいぐいと引っ張るのだけれど、しっかりとラブするところはなんとも甘酸っぱくイチャイチャするので、うん、おまえら爆発しろと呪わずにはいられない。
そして呪いと言えば、ヒロインの沙甜ちゃんは三十六時間以内に謎をひとつ解かなければいけないという呪いがかけられている。
だから物語はそんな沙甜ちゃんの為に七色君が暗号という謎を作り、それを沙甜ちゃんが解き明かすのが各話のパターンとなっているのだが、無事謎を解明し呪いが一時的に解除されたかどうかは腿の付け根にある「レトリビューション・チェーン」なる紋様が消えているかどうか確かめなくてはいけない。
女の子の腿の付け根の紋様を確かめるって……ええ、そりゃーもう、そんなところを確かめようとしたら自然とぱんつも見えちゃいますよね、当たり前ですよね、作者分かっててそんな設定にしたよね、あんたは天才か?
というわけで、暗号が解かれるとヒロインのパンツが見れます。沙甜ちゃんも決して痴女ってわけではないので、あれやこれやとパンツを七色君に見られないようにしますが、それでも見られてしまいます、このドジっ子め天使かよ。
なお、沙甜ちゃんは人間に触られると相手に電気ショックを与えるという困った体質ですが、それでおしおきされるのは七色君だけなので、読者は安全にパンツを拝むことが出来ます。
もっとも「ただでパンツを見れても嬉しくないぜ」って男気溢れる貴兄は、物語中に出てくる七色君が作った暗号の解読に挑戦してみてはいかがでしょうか?
僕は残念ながらひとつもクリア出来ませんでしたが、知恵を絞り、見事解き明かした後のご褒美パンツはきっとより素晴らしいものになるかと思います……多分……よく知りませんが(ぁ
なにはともあれ読んでいて楽しいラブコメです。
続編も楽しませてもらおうと思います。
各エピソードのタイトルが一筋縄では解けない暗号。
ヒロインは悪魔の王で、普通に高校生活を送るドジっ子。
主人公は年齢=彼女いない歴だけど痺れるほどの(実際痺れてるし)性格イケメン。
そんな一風変わったところだらけのラブコメですが、ラブもコメも余すところなく堪能できる素敵な作品です。
登場人物の会話の応酬がとにかくアップテンポで、ウイットにとんだユーモアがこれでもかというくらい散りばめられています。
クスリと、時にはわははっと笑える面白さが満載なのですが、それだけじゃない。
その会話から滲み出る、ヒロイン十河さんの可愛らしさや優しさ、主人公七色くんの男気や思いやりもキュンキュンするほど伝わってきます。
そんなやりとりをしながら、そして七色くんが愛情込めて作った暗号を十河さんが解きながら、恋愛感情がわからない十河さんにどんどん変化が現れていくのですが…
最終話、暗号を必死で解く十河さんのひた向きさには胸を打つ切なさが感じられて、これまでの楽しい雰囲気とはまた違う空気感を味わうことができます。
とにかくそんな濃密な作品ですが、タイトルの暗号は解かなくても大丈夫(と言い切ってごめんなさい💦)!
各話ちゃんとオチがついてますが、ぜひ一話目から順に読むことをおすすめします。
十河さんの可愛さと七色くんの男らしさにどんどんのめり込んでいけるはずですから(´∀`*)
極上のラブコメをあなたもぜひご堪能ください♬
これでもかと言うほどエンターテイメント性の高い小説です。
異世界であり、学園物であり、暗号解読があり、胸キュンラブストーリーでもあり、そしてくすっと笑えるコメディ要素もあります。
読者サービスのかたまりと言ってもいいでしょう!
そしてヒロインが最強なのに憎めないドジっ子ちゃんです。
電流攻撃にトラブルメーカーの某アニメの鬼っ子ヒロインを彷彿とさせる十河さんが何と言っても可愛いです。
練りに練られた暗号は、私は一つも解く事が出来ませんでしたが、推理物が好きな方には楽しめるだろうと思います。
そしてラスト。
ヒロインはかぐや姫のごとく月に帰って……?
いえいえ、すでに続編もあるとの事です。
引き続きその後の二人を追っていこうと思います!
クリスマス前から大晦日までの10日間の高校生の微笑ましいラブコメディです。
毎回水戸黄門の印籠シーンのような定番パターンを踏襲させつつ、物語は進んでいきます。
毎話唸らせてくれる謎解きにくすくす笑わせてくれるギャグパート。
でも根底に流れているのはふたりの純粋で甘い想い。
ラブストーリーをこんな味付けで仕上げる作者の力量にただただ感嘆のため息です。
謎解きの得意な方はエピソードタイトルから楽しめます。
ワタシのように謎解きがお手上げの方も大丈夫。謎解きはヒロインに任せて楽しい物語の世界を堪能しましょう。
痛気持ちよさがクセになる、とても楽しい物語をぜひ皆さんにも(^_−)−☆
主人公の七色くんはボキャブラリーの多くて愉快な上にまっすぐでとても真摯。
そんな彼の真っ直ぐな想いをことごとくバッサリのクールビューティーのドジっ子姫、沙甜さん。
その心が徐々に人間らしくなっていく。
お互いがまっすぐで素直でも、あることが理由で恋はなかなか進まない。
謎は二人を近づけるスパイス。
彼が彼女に謎を提供しつづける真意を知るとさらにきゅんとする。
テンポ良く進む会話と地の文。
どちらも飽きずに読み進められます。
二人の関係が進んでいくドキドキと謎が解けていくドキドキ。
二つのドキドキが楽しめる。
とにかく沙甜さんが可愛くて、七色くんがかっこいい。
トーク力が高くて女性に真摯な人は大好きです(照)
思い切り笑える甘いラブコメが楽しみたい人にぜひおすすめの作品です。
間違いはだれしもある!
でも、その後どうするかは人によって選択が異なる。
その後の、両者の誠実さは魅力だなと思いました。
魅力的なキャラクターラブコメ、独特な世界観、それから謎解きミステリと、ぜいたくな作品です。
↓お気に入りの掛け合いを抜粋↓
「で? 誰に会って欲しいって?」
「ああ、あんな話の後で申し訳ないのだが、あたしは急せいているのだ。こいつらから理由を聞き出すのに協力してはくれまいか」
「…………手伝う。せめて恥の一部くらいは雪すすぎたい」
「ありがたい。我が校の前頭葉と称される七色の知力、頼りにしている」
「それ、でこに付いた称号だから当てにしないでね?」
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