2017/07

 前の更新からあっという間に一カ月が経ってしまいました。


 先月からは引き続き二次創作をやってました。一区切りというところまでいったのですが、十万字以上書いていて自分に驚き。

 二次創作で気を付けていることはキャラクターを崩壊させないことで、まず最初に表層的な面では言葉の使いかた。そのキャラクターが言わないような言葉遣い、言い回しなどに注意していきます。これ、意外と日本語能力や調査能力が問われると思うので、しっかり勉強してないと難しいと思うんですよね。

 つぎにそのキャラクターにどこまでが許されるか、という部分に気を遣います。二次創作とはいえ創作をするからにはなんらかのドラマを演じてもらうわけです。そのドラマの中でそれぞれ物語を進めるための各種位置に立ってもらうわけですが、二次創作となると新たに創作キャラを配置するとバランスを逸する。(ことが多い)

 そうすると、ドラマの中に必要なキャラクターのピースが足りない場合が出てきてしまう。その時にキャラクターに原作で描かれていない新たな立ち位置を演じてもらうか、それともお話のほうをキャラクターに合わせて伸縮させるか、というどちらかでまとめていく。

 後者だとお話が縮小する恐れがあって、前者だとキャラクター崩壊を起こす可能性があります。キャラクター崩壊にならないギリギリのライン、許される掘り下げはどこまでか、という見極めがすごく難しいと思うわけです。こちらも日本語能力、調査能力すごく問われます。


 ということでこの版権モノがよかったよという話。ぱっと思いついたのは漫画では天野シロ先生の『聖剣伝説レジェンドオブマナ』、『藤原カムイ先生のドラゴンクエスト7』、越智善彦先生の『マリーとエリーのアトリエ ザールブルグの錬金術師』、てりてりお先生の『リトルウィッチアカデミア』(ウルトラジャンプコミックスのほうなのでご注意)、小説で久美沙織先生の『ドラゴンクエスト5天空の花嫁』あたりでしょうか。キャラクターや設定の掘り下げ、その中での作家らしさの表現、場合によってキャラクターを完全に自分のものにしてしまうなど、表現の方法は様々ですがいずれも素晴らしい作品だと思います。


 最近はコミカライズやノベライズのいわゆるメディアミックスものがとても多いので、作品を得る媒体に困ることは少ないですが、せっかくならそれぞれのメディアミックス、版権モノでもいい作品を吸収したいですね。

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『月刊』 kenko_u @kenko_u

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