文章について、当たり前に書いてきたことを見直すきっかけをくれるような作品です。
文章作法、というものはあるにはありますが、それはあくまで「一般的な」作法であって、決して破ってはいけない、なんてものではないはずです。
表現上に何らかの意図があって作法通りになっていないのであれば、当然それは認められるべきではないかな、と個人的には思います。
私自身は、文面の視覚的効果を利用したり、文字間に空白を置くことで上手く行間を表現したり、そういう詩的な表現というのが得意ではないので、作法通りに書くようにしていましたが、「得意でない、こだわりがないから無難な書き方をしている」よりも、自分なりの記述の方法にこだわりを持って書くという方が、表現者としては優れているのかもしれないな、などと考えてしまいました。
自分の想いを形にすることですね。
最低限守らないといけないことは、どんな世界でも必ず存在します。
でもやっぱり、自分自身を殺してまで作品を無理に書き続けるのは、辛いですよね。悲しいですよね。
無理して流行に乗って書いたものと、自身が書きたいと思ったことを書いたもの。
どちらがいいかなんて一目瞭然です。
読みづらい?それを否定し、あなたの作品を肯定してくれる人達がいる。
残りたい?あなたを側で見守り、支えてくれる優しい人達がいる。
恥も外聞も関係なく、自身の想いを嘘偽りなく文章にまとめて、たくさんの人に見てもらおうと公開する。
とても凄いことです。自分には真似できません。
だから誇っていいと思います。
中には厳しい読者様もいます。肌に合わないと思う人もいます。
でもどんなに人気の作品だって、全ての人が肯定してくれる訳ではありません。
だから悲しんだり落ち込んだりしても、また前を向いて頑張ってください。
自己評価よりも、他者からの評価を大事にすればいいんです。
自身が思っているよりも、周りの人達は作者様の想いに共感し、心を動かされているんですから。
説教臭く、長いレビューですみません(^_^;)
まず事実を1つ。この作品が2週間で獲得した星の数は、私の作品が1年弱で獲得した星の数より多いです。肝心なのはコンテンツでしょう。
この作品をキッカケに、今、ecruを読んでいる最中です。読後に改めてレビューしますが、文体に関する感想を書きます。思い込みと偏見に満ちたコメントを敢えてしますよ。だから、割り引いて読んでください。
愛の遍歴を自然体で行う人が本当に存在するんだ。これが素直な感想。でも、句点の代わりに空白を多用し、段ズレも頻発している文体で読むと、創作ではなく実体験の述懐なんだと納得してしまいます。本当はワザと緩い文体を採用しているだけかもしれません。兎に角、内容と文体がマッチしていて、個性になっていますね。
ところで、句点の打ち方は、私も悩みます。全く打たなくても良いし、文節毎にシツコク打っても良い。どちらも読み難くなるので中庸を模索するのですが、空白で代用したくなる気持ちも理解できます。
私は『カクヨム』を利用させて頂くまで、他のユーザーの方々がプロフィール欄に記載している《ワナビ》という言葉さえ知りませんでした(なので、その言葉の意味も当然知りませんでした)。
それまでは、小説の投稿などの経験は一切ありませんでした。
作者さまも小説の中で、他のユーザーの皆様の作品を拝読されて、「自分などが利用していてもいいのだろうか?」とお思いになられたことを書かれておりますが、私自身も同じ事を思って悩んでおります。
因みに、私の文章の書き方も小説のルールからは完全に外れているモノなのですが……勿論、私自身はそれを承知の上で書いて(投稿して)いるのですが、それが正しいなどとは思ってはおりません(なので、所謂《確信犯》ではないです)。
作者さまの小説を拝読させて頂きましたが、率直な感想と致しましては、「個人的には、全然読み難くない」です。
なので、これからも作者さまの気の向くままに、小説を書いて頂きたいと思いました。
そもそも「読み難い」と「読めない」は似て非なるものです。後者は問題ですが、前者であれば、読み手に作者の意図は伝わっています。程度の差こそあれ、本来の文章としての役割は果たしているわけです。
冷たい言い方かもしれませんが、読者は正直です。読むことでストレスが溜まると感じたら読まなくなります。つまり、読まれているうちは気にすることは無いと言うことです。今のような悩みを持つのは、誰からも見向きをされなくなったときでよろしいのではないでしょうか?
もちろん、「読まれなくても書くことで満足」と思われるのなら悩む必要はありません。ただ、ネットに大切な文章を掲げられたということは、おそらく書くだけで満足されていないということですよね?やっぱり悩みどころですよね。
ボクは苦しいだけの執筆なら書く意味は無いと思っています。
……と勝手ながら思っております。
こんにちは。岩井です(^^)
難しいことは既に多くの諸先輩方がお話になられたと思いますので、わたくしめが【個人的に】思ったことなどを一つ。
自信をもっていただけないでしょうか。
創作意欲というものは、自信に支えられているように思うのです。
まだ僕は、『私』以外の密撼さんの作品を拝読してはおりませんが(申し訳ないです)、『そこまで他人の目を気にする必要もないのでは』というのが思うところでして。
それに、実際問題としてこの『私』という作品は面白い。
失礼にあたるようでしたらすぐさま岩井喬の『近況ノート』にご報告いただけると幸いなのですが、
実際に『この方はどういうスタイルで創作をなさっているのだろう?』というのは、非常に興味深く、勉強になるのです。
カクヨムさんに突入して僅かばかりの青二才ですが、もし少しでも密撼さんに参考にしていただければ、それに勝る喜びはありません。
長文失礼いたしました。