Parla Collection

第2回 呪われし声の姫 ～天空城風雲伝奇～

「ボリスさま……」

「なんだい、サーシャ」

「あの、ぼくたちって、いま、どうなっているんでしょう？」

「ああ、僕が不在になっているんだよね。結界で護られてはいるよ」

「なんか、いろいろ説明不足な気がするんですけど」

「そうだね。ぶつ切りで終わったからね」

「猗綺子さん、なかなか乱暴に終わらせましたよね」

「続編があるから、それも仕方ないかもしれないけどね」

「その続編ですけど」

「うん」

「ぼくら、全然、登場しないんですよね……？」

「そりゃあ……結界で封印されているようなものだから……」

「マーロウは大活躍って聞いたんですけど」

「僕の唯一の道連れとしてね」

「ずるいです……」

「まあまあ。いずれは復活することになるから」

「ボリスさまには、新しい仲間もできるんですよね」

「ああ、魔女見習いとか、彫刻家とかね」

「そのほかにも大勢いるって聞いてますけど？」

「まだ、ふたりだよ。続編は続編でも、まだ序盤らしいから」

「……猗綺子さんが生きているうちに、終わるんですかね？」

「……それは……訊いてはいけないことだと……思う……」

「ぼくらの復活って、いつになるんでしょう」

「……頑張ろう、サーシャ。留守を頼むよ」

「ボリスさまぁあ～」