ワープのあと唯一生き残った人類島田は、たった一人で未知の惑星に降りてサバイバル生活をすることとなってしまった。
それも、救援が来る前に警告を出さなければ後続も危ないという、時間制限の中で……。
こう聞くとまさに絶望的な状況で、重い話のように感じてしまいますがご安心ください。
軽いタッチで描かれる惑星ぼっちサバイバルは、軽快で楽しい未知なる冒険でいっぱいです。
ボッチ島田と、それをサポートする小生意気なAIシルフ。
二人の掛け合いと試行錯誤は科学的チートなのもあって、ガンガン生存基盤を造って行って爽快です。
出来ることを増やし、探索を広げていく様は読んでいてワクワク。
語りもポジティブな島田のおかげですいすい読み進めることができます。
そして、惑星の奥で待っていたものとは。
事故の原因は。帰れる見込みはあるのか。
後続へ警告は出せるのか――。
わかりやすくもしっかりと描かれたSF技術。
異文化交流。ひとつひとつ乗り越えて進んでいく二人。
一本筋の通ったうえで、とっても読みやすいSFがここにありました!
迷い込んだのは、人智が及ばぬ謎の力が支配する奇妙な惑星。会話の相手は皮肉たっぷりで生意気なコンピュータのみ。そんな状況の中でも、惑星に眠る様々な謎を解き地球へ帰還するために奮闘する主人公の、良い意味で「格好良くない」スペースオペラ。
タイトルは「ボッチ」とありますが、次第に集まる個性豊かな仲間たちとのやり取りやそれにまつわる様々な謎、イマイチ決まらなくても積極的に頑張り続ける主人公の構図など、ややこしそうな専門用語も分かりやすく解説されたり、小気味良く読み進める事が出来る作品となっています。
果たして無事戻る事は出来るのか、この惑星には何が眠っているのか、コンピュータはデレるのか……今日もある意味ボッチの彼は、何とかこの惑星で生き続けていくようです。
宇宙SFもの。
ワープしたら一人……、という作品で、未知の惑星でどのように生きていくのかサバイバルものとして楽しみにしていましたが、アレ? 結構コミカルというか、陽気な雰囲気ですね。ただこの陽気な雰囲気だからこそ、彼は生きていけたのかもしれませんね。優秀なAIのシルフもいい感じのキャラクターで好感が持てました。二人(?)のやり取りが面白かったです。
そしてこの作品はSFとしても良作です。設定がよく練られており、また知識が豊富なこともあり、内容が非常に読み応えがあって素晴らしかったです。
宇宙ものが好きな方にはたまらない作品だと思います。是非読んでみてください! 面白かったです。ごちそうさまでした!
映画オデッセイを見た私としては、惑星にひとりぼっちというシチュエーションに興味を惹かれました。さて、主人公はどう生き抜いていくのかと気になり読み進めていくと……。
何故に宇宙船の名がポチョムキン!? という疑問はさておき、ワープの際にほかの乗組員が消えたとか怖すぎっ! 主人公の島田君、一人になってしまいましたが、メインコンピュータ「シルフ」と楽しそうに会話しているので、寂しくなさそうですね(^-^;
しかしシルフが本当に役立ちますね。三つのドームを一人? で作ってしまうくらいですから。
そして知的生命体との遭遇――。どうやら島田君にも素敵なお友達ができたようです(⌒∇⌒)
作者様が宇宙に関連するものに対して造詣に深いのか、読んでいて勉強にもなります。皆さまも是非、カミキリムシ少女に会いましょうっ。