その惑星に、人間はたった一人しか居なかった。

ワープのあと唯一生き残った人類島田は、たった一人で未知の惑星に降りてサバイバル生活をすることとなってしまった。
それも、救援が来る前に警告を出さなければ後続も危ないという、時間制限の中で……。

こう聞くとまさに絶望的な状況で、重い話のように感じてしまいますがご安心ください。

軽いタッチで描かれる惑星ぼっちサバイバルは、軽快で楽しい未知なる冒険でいっぱいです。
ボッチ島田と、それをサポートする小生意気なAIシルフ。
二人の掛け合いと試行錯誤は科学的チートなのもあって、ガンガン生存基盤を造って行って爽快です。

出来ることを増やし、探索を広げていく様は読んでいてワクワク。
語りもポジティブな島田のおかげですいすい読み進めることができます。

そして、惑星の奥で待っていたものとは。
事故の原因は。帰れる見込みはあるのか。
後続へ警告は出せるのか――。

わかりやすくもしっかりと描かれたSF技術。
異文化交流。ひとつひとつ乗り越えて進んでいく二人。
一本筋の通ったうえで、とっても読みやすいSFがここにありました!

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