狂おしいほどに密やかに

源氏物語、第一帖。
お馴染みのストーリーを藤壺の女御の視点から描いています。
運命の糸に絡め捕られ、翻弄される、ひとりの女の物語。
己の心のままには生きられない不自由な時代。
多くのものを諦め淡々と過ごす彼女の元に不意に訪れた、光。
狂おしいほどに求め、赦されない恋に身を焦がす。

私は光源氏が嫌いです。
無節操なのはダメ!ゼッタイ!!って、思ってる。
だけどこの恋は切なくて。苦しくて。
胸が締め付けられるような一言一言に、目が離せませんでした。

高い文章力。
言葉の選び方の素晴らしさ。
どうしてこの作品が、☆12なんだろう。
続く物語には☆がひとつも付いていない。
信じられない。

埋もれさせておくなんて、もったいない。
みんな。読んでみて!!

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